【サッカー観戦の楽しみ方】No.31 実は難しい、技術が詰まったミドルシュート
J1リーグは週末と水曜日の週2開催。
さらにシーズン途中からアジアクラブNo.1を決めるAFCチャンピオンズリーグが始まります。
各チーム過密スケジュールになること間違いなしの中で、勝利を勝ち取るために全メンバー総力戦で試合に挑んでいます。
シーズン5節が終わり、各チームの補強の成果が見えてくるころだと思います。
順位変動に注目です。
そんな中、第5節でもビックプレーが生まれました。
一目ですごいとわかるプレーですが、技術的にどうすごいのかを取り上げていきたいと思います。
☆今週のピックアッププレー☆
試合終盤、試合を決めるセレッソ大阪 坂元選手の得点
前回に引き続き今回もセレッソ大阪戦からのピックアップになりました。
得点を決めた坂元選手は、3/25の国際親善試合vs.韓国戦、3/30のワールドカップアジア2次予選vs.モンゴル戦の日本代表メンバーに初選出されています。
坂元選手はドリブルを得意としています。特に、切れ味の鋭い切り返しは予想ができていても止めることができません。
そんな彼の利き足である左足から放たれたミドルシュートは見事としか言いようがありません。
相手選手のクリアボールをショートバウンドできれいにミートしています。
クリアボールで自分に向かってきているボールなので、うまくミートすることができればボールに勢いをつけることができるのですが、これが難しいです。
まず、シュートのタイミングとボールのバウンドを合わせる必要があります。
坂元選手はタイミングを合わせやすいショートバウンドでボールを捕らえるために、前に踏み込み体勢を少し前傾にすることでこのポイントをカバーしています。
そして、ミドルシュートというのはボールが浮いてしまいゴールの上に飛んでいくことが多いです。
これは、シュートを打つときに身体が開いたり、身体が上を向いてしまうことが原因です。
坂元選手はシュートを打つ瞬間にしっかりと身体をかぶせています。
そうすることで、ボールは浮き過ぎないようにコントロールされ、狙い通りにゴール枠内に飛んでいます。
足を振りすぎないで力が抜けたシュートは見ていてとても気持ちがいいです。
ボールの回転や軌道もとてもきれいです。
得点につながる確率が低いミドルシュートですが、その分ゴールにつながるシーンは見ごたえ十分です。
ぜひ技術が詰まったミドルシュートに注目してみてください。