それをお金で買いますか
読んだ本の備忘録。
それをお金で買いますか 市場主義の限界
政治哲学が専門のハーバード大学教授。講義の名手で、大学の学科科目”JUSTICE”の履修者は延べ14,000人を記録。
近年、市場は昔では考えられないものまで扱うようになった。つまり、お金で買うことのできるものの対象がこれまでは予想だにしなかった分野まで進出してきている。
中国の一人っ子政策。臓器、血液の売買。用務員保険。
何か心の奥に引っかかるのはなぜだろうか。筆者はそこに2つの議論があると主張する。
公正の議論と腐敗の議論。
売り出されるのもは全て平等に扱われるのだろうか。
売り出されることによってそのものの価値を貶めないだろうか。
これらの答えのない問いかけに何を思うのだろう。どのようなことに気をつけてビジネスを展開したら良いのだろう。
この本は、市場というものが今後どのように広がっていくかを想定するのに一役買うのではないだろうか。