【雑記のなかの雑記】在宅勤務、WEB会議、オンライン飲み会、そしてその先
新型コロナの影響で、テレワークに慣れ始めた方も多いのではないでしょうか。
感染拡大を抑制するために実施されている数々の対策は、ある意味合理的な社会実験といってもいいのではないでしょうか。
例えば、最初にあげたテレワーク。
会社に出社しないと仕事にならないと誰もが思っていましたし、出社するのが当たり前で出社しないという選択肢もありませんでした。
これもコロナという大義名分の下とまでは言いませんが、テレワークという大規模な社会実験が実施されたともいえます。
その結果、どういうことがわかったでしょうか。
5月12日の決算説明で、トヨタ自動車の豊田章男社長が興味深い発言をしていました。
この状況の中で、会社にこもり業務に取り組んできました。
そこでわかったことがあります。
他社の社長さん方には、実際にお会いしてお話することが相手の方に失礼がなく、礼儀であると思ってきました。
しかし、この状況だと実際にお会いすることができません。
WEB会議でお話せざるを得ません。
すると、数分とかからずに用件が済みます。たとえ、海外の方であっても。
そして、移動にも時間が取られません。
「今回のコロナではリーマン時以上の販売減でも5000億円の営業黒字を見込む。これを達成できれば企業体質を強化してきた成果といえる」と豊田章男社長。トヨタ決算会見詳報です。#新型コロナ #COVID19 #緊急事態宣言https://t.co/J1p03m7ft0
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2020年5月12日
これはほんの一例ですが、他にもメリットがたくさんあるのではないでしょうか。
テレワークでは、WEB会議が必須ですが、通信環境がネックになることもあると思います。
しかし、これから5Gが普及するとストレスなく会議が進行するでしょう。
WEB会議が旺盛しているこの時期に、5G関連の商材をラーンチする計画がある企業は、この機会にせっせかと販促に役立てるためのデータを取っているかもしれません。
テレワークの産物として、インドの環境問題のニュースもありました。
交通機関が滞ったことによって、温室効果ガスの排出量が大幅に減少して、普段はどんより灰色で見えなかった青い空が見えたということです。
実際に日常でこの実証試験をすることは不可能に近いでしょう。
どんなに交通機関の利用の自粛を呼びかけても、耳を貸す人は少ないと思います。
これらの事例のように、この機会だからこそ、取得できる知見というものも多いのではないでしょうか。
その観点で見ると、悲観するばかりではなく、貴重な機会と捉えることもできそうです。
少し先をみて、アフターコロナの世界はどうなっているのでしょうか。
投資の神様、ウォーレンバフェットが、保有していた航空会社の株を全て売却したというニュースがありました。
世界は変わると。
この裏には、移動に意味を見出すことが難しくなり、人の移動を伴わないオンラインネットワークをより多用する時代がくる。という主張を読み取ることができると思います。
外出自粛でオンライン飲み会もブームとなりました。
会社の付き合いで飲みに行くのに後ろ向きな若者にも普及しているのではないでしょうか。
これからは、居酒屋の形態も変わっていくかもしれないですね。
居酒屋で友人と飲むのは好きだけど、電車での移動が面倒くさい人向けに、居酒屋のタブレットを利用したチェーン店間でのオンライン通信サービス。などなど。
これからどんな社会が到来するか楽しみです。