【サッカー観戦の楽しみ方】No.16 利き足ではないサイドでプレーする理由
Jリーグ第31節では、大分トリニータが川崎フロンターレに勝利して、最短優勝が持ち越しとなりました。
22日の浦和レッズvsガンバ大阪の結果しだいでフロンターレの優勝が決まります。
前節では、川崎フロンターレの三苫薫選手が後半ロスタイムに自陣ペナルティエリア付近でボールを持ってから、ドリブルで相手ゴール前まで駆け上がり、見事なアシストを決めています。(5:35)
このときに三苫選手は左サイドをドリブルで駆け上がっています。
右利きの三苫選手がなんで左サイドをドリブルで駆け上がったのか。
今回は利き足ではないサイドをドリブルする理由について解説していきたいと思います。
日本にとどまらず、各国のポジションを見てみると利き足ではないサイドを得意とする選手は多いです。
日本だと三好選手や久保選手、オランダではロッペン選手などは左利きですが、右サイドでプレーすることが多いです。
三苫選手や原口選手、オランダのリベリ選手などは右利きですが、左サイドでプレーしています。
利き足のサイドのほうがプレーしやすそうですが、あえて利き足とは逆のサイドでプレーする理由は何なのでしょうか。
そこには大きく2つの理由があります。
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1. 広い視野を確保できる
例えば、右利きの選手が左サイドでプレーする場合、
ボールを右足で扱うと体がフィールドの方を向くことになるので、広い視野でプレーすることができます。
プレーの選択肢が広がり、有効な攻撃を仕掛けることができるようになります。
ディフェンスからすると、相手のプレーの選択肢が多いと注意しなければならないことが多くなるので非常に守りづらくなります。
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2. シュートコースが広くなる
先ほどと同じく右利きの選手が左サイドでプレーする場合を考えます。
相手のペナルティエリア付近までボールを運ぶことができるとシュートが選択肢にはいってきます。
右利きの選手は右足でシュートを打つほうがシュート精度が高くなるので、右のほうにドリブルをしてシュートを狙っていきます。
右のインサイドのほうにドリブルすると、相手ゴールの正面のほうにドリブルしていくことになるので、その分だけシュートコースが広がっていきます。
狙えるコースが広くなるとゴールの確率も高くなります。
仮に同じ場所で左利きの選手がプレーしていると想定すると、
左利きの選手は左にボールを運んでシュートを打ちたいので、その分だけゴールから遠ざかっていくことになります。
すると、シュートコースが狭くなり相手キーパーは守りやすくなります。
最後に。。。
利き足とポジションには相性があります。
利き足に注目することはあまりないかと思いますが、面白い発見があるものです。
選手の利き足を把握してから観戦するのもいいかもしれません。