【サッカー観戦の楽しみ方】No.27 シュート数よりも気にしたい注目データ
最近は「データサッカー」と言われるように、試合データの活用の仕方が勝敗を左右するようになりました。
高校サッカー決勝戦で山梨学園の監督が耳にイヤホンをつけ、コーチから情報を聞いていたシーンは印象的です。
よく見るデータといえば、シュート数やコーナーキック数、フリーキック数などですが、それ以外にも細かいデータがたくさんあります。
最近ではプレーヤー個人のデータを取る技術が急速に発展しています。
ダッシュした回数(スプリント数)、プレーエリアの分布、ボールタッチ回数などなど。
あげるとキリがありません。
その中でも特に注目したいデータがあります。
それが、各選手の『走行距離』です。
そこで今回は、ポジション別に走行距離に注目したい理由を説明していきたいと思います。
走行距離に注目するポジション別理由
フォワード FW
FWはドリブルやシュートを打っていてボールを保持している時間が長い印象があるかも知れませんが、意外にその時間は長くありません。
ボールに触れていない時間に何をしているかというと、「フリーランニング」をしています。
攻撃をしているときは、ポジションを変えてマークを外したり、スペースを作る動きなどをして、味方からパスをもらうために常に動いています。
守備のときは、ゴール近くでボールを回している相手に先陣を切ってプレッシャーをかけにいきます。
ミッドフィルダー MF
MFはチームの心臓と言われるほど、ずっと動き続ける走力が必要です。
攻撃のときは味方からのパスを受けるために縦横無尽に走り回ります。
MFがボールを触る回数が多いほど攻撃のリズムが生まれ、攻撃に勢いがつくとも言われます。
守備のときはピンチになる前に相手攻撃の芽を摘むのが大事な仕事です。
相手のパスコースを読んで先回りしたり、パスが出たところにすぐにプレッシャーをかけにいきます。
ディフェンス DF
DFの走行距離は相手の攻撃が多いほど長くなります。
相手FWに自由にプレーさせないようにしっかりとマークして動きについていきます。
攻撃しているときのDFの仕事はラインコントロールです。
試合の流れに合わせてポジショニングを常に調整しています。
ラインを上げてオフサイドを狙ったり、ラインを下げてロングボールに備えたり、動きをとめません。
最後に。。。
走行距離はあまり目にしないデータですが、その試合の流れが反映されています。
能力が高い選手ほど走行距離が長くなるといっても過言ではないでしょう。
テレビなどでは見る機会が少ないデータかもしれませんが、たまにググってみると面白いかもしれません。