【サッカー観戦の楽しみ方】No.17 コーナーキックでの駆け引きと戦術
改修工事を控える瑞穂スタジアムでの試合が残すところ2試合となった名古屋グランパスが大分トリニータと対戦しました。
名古屋グランパスは試合前まで3位で、2位のガンバ大阪との勝ち点は3差。なんとしても勝ち点3が欲しい試合でした。
ダントツで優勝した川崎フロンターレから勝ち点をもぎ取っている勢いのあるチーム同士の対戦なだけに、いい試合となりました。
試合は両チームチャンスを作り出しましたが、結果は無得点でドロー。
グランパスは残りの試合でしっかりと勝ち点を積み上げ、2位を確保して天皇杯に出場したいところです。
両チームがいい試合を繰り広げるなかで、最近流行りの戦術がありましたので説明していきたいと思います。
今回は、「コーナーキックでの守備」に注目していきます。
コーナーキックの守備の難易度
コーナーキックの守備は非常に難しいです。
ゴールに背を向けてボールと相手が同時に見えるポジションを常に取り続けなければいけません。
相手は動いてマークを外そうとしますし、さらに選手が密集しているのでマークに付く難易度がグッと上がります。
そこで各チームは、しっかりと守って失点を防ぐために戦術を練ります。
コーナーキックの戦術
少し前までは、ディフェンスの選手一人が相手の選手一人にマークを付く「マンツーマンディフェンス」が主流でした。
しかし、最近では「ゾーンディフェンス」をよく目にします。
今節の名古屋グランパスも大分トリニータもこの戦術を取っています。
【名古屋グランパス×大分トリニータ|ハイライト】明治安田生命J1リーグ 第30節 | 2020シーズン|Jリーグ
ゾーンディフェンスはディフェンスが相手にマークを付くのではなく、各選手が割り振られたエリアを守る戦術です。
自分の守っているエリアにコーナーキックのボールがきたら弾き返します。
- マンツーマンディフェンス
相手に密着してマークするので相手にボールが渡りそうな時にシュートを阻止できる確率が高いです。
一方で、相手がマークを外そうと動くのでマークするのが難しくなります。もしマークを外してしまったときにフリーでシュートを打たれるリスクがあります。
- ゾーンディフェンス
相手がどう動こうと担当しているエリアを守るので、マークする必要がなく守備の負担が減ります。
一方で、各選手が担当しているエリアの間や開いているスペースにボールがきたときに、譲り合ったり味方頼みにしてしまうシーンが増え、失点につながるリスクがあります。
最近では、マンツーマンでマークを外してしまうリスクを避けるためにゾーンディフェンスを採用するチームが増えてきている印象です。
最後に。。。
Jリーグも残すところ数節になりました。優勝は川崎フロンターレになりましたが2位以下の順位争いも激しさを増していきます。
残りも試合も楽しみに観戦したいと思います。