【サッカー観戦が楽しくなる注目ポイント】ミドルシュートに隠された狙い
ゴールの形はさまざまです。
ヘディング、ボレーシュート、ロングシュート、ダイレクトシュート、、、
そんな中でも今回はミドルシュートに注目していきたいと思います。
ミドルシュート
ミドルシュートに明確な基準はないように思いますが、感覚としてはペナルティエリアの外くらいからのシュートだと思います。
ゴールにつながれば華々しいので、よく試合のハイライトとしてスポーツ番組で取り上げられています。
まっすぐ直線的なズドーンとしたシュートや、カーブをかけてコースを狙いすましたシュート、ボールの軌道が読みづらい無回転シュートなど、球種もさまざまです。
一般的に点取り屋はフォワードですが、ミドルシュートからの得点はミッドフィルダーやディフェンダーが多いのも特徴です。
ミドルシュートに隠された狙い
ミドルシュートはもちろん得点するために打っていくものです。
ゴールから少し離れた位置から得点を狙っていきます。
当たり前ですが、得点につながる確率はゴールから近い位置からのシュートの方が高く遠くなるほど低くなります。
つまり、ミドルシュートが得点につながる確率は比較的低いといえます。
しかし、確率が低いといっても何十本に1本かはゴールにつながります。
では、すべてのミドルシュートがゴールを狙って打たれているのでしょうか。
違います。
あわやくばゴールにつながればという狙いでミドルシュートを打つ場合があります。
まさに見せかけのシュートですね。
では、どういった場面でしょうか。
それは、ゴール前で相手ディフェンスがガチガチに守りを固めているときです。
ゴール前に相手ディフェンスが多いと、点取り屋である味方フォワードになかなかパスを通すことができず、得点の機会を失ってしまいます。
そういった場面でミドルシュートを狙うと何が起こるのでしょうか。
失点の確率が低いミドルシュートとはいえ、相手ディフェンスはシュートを打たれたくはありません。ひょっとすると失点につながっていまいます。
なので、ゴール前に張り付いている相手ディフェンスはミドルシュートを打たれないようにボールを持った選手にプレッシャーをかけてきます。
すると、ゴール前にいる相手ディフェンスの数が減ります。
つまり、ミドルシュートを狙うことで相手ディフェンスをおびき寄せ、相手ゴール前の守りを手薄にさせることができます。
そうすることで、味方フォワードへのパスも通りやすくなり攻撃のバリエーションがグンっと広がります。
ミドルシュートには、ゴールを狙うこと以外にもこういった意味が隠されているのです。
最後に。。。
ミドルシュート1本裏にも駆け引きがあります。
1本目のミドルシュートの時にはプレッシャーにいってなかったけど、2本目の時はプレッシャーにいってるなど、状況を比較できると試合観戦の面白さにつながると思います。
ぜひ注目してみてください。