【No.14 サッカー観戦の楽しみ方】優勢なチームの見分け方
日本代表のパナマ戦、見ごたえのある試合でした。
後半、相手に退場者が出たこともありますが、多様な攻撃がみられました。
得点にはつながりませんでしたが、決定的なシーンも数回ありました。
決定力の向上が今後の課題になりそうです。
今回は、試合を優勢にすすめているチームの見分け方を解説していきたいと思います。
技術の進歩
最近では試合のデータも詳細に集計されるようになり、
シュート数、コーナーキック数、オフサイド数、走行距離などなど試合中に確認できるようになりました。
最新の設備では、VAR(Video Assistant Referee)判定も導入され、審判が判定に迷ったときは映像を見直して判定されます。
そんななかで、重要なデータのひとつに「ボール支配率」があります。
各チームがボールを支配している時間を表したデータです。
ボール支配率が50:50のときは、両チームが同じ時間ボールを支配していることになります。
攻撃の糸口が見つけられずにただパスを回しているチームもあれば、積極的に攻撃を仕掛けてゴールを狙っているチームもあります。
これらのチームが同じ時間ボールを支配していれば支配率は50:50になります。
試合によっては、ボール支配率だけではどちらのチームが優勢か見分けることが難しいときがあります。
どっちのチームが優勢か?
例えば、シュート数やコーナーキック数を見れば優勢なチームを見分けることができます。
しかし、それらのデータ以外でも優勢なチームを見分けることができます。
そのポイントは「ディフェンダーがプレッシャーをかける位置」です。
優勢に試合をすすめているチームは、相手のゴールに近い位置でボールを支配しています。相手ゴールに近い位置を「高い位置」と言います。
高い位置でボールを支配ということは、選手全員が高い位置にいるということです。
すると、ボールを奪われて攻守を切り替わったときに相手ゴールに近い位置から守備を開始することができるという効果もでてきます。
それは、ディフェンスラインが高い位置で保たれていることを意味して、
攻守が切り替わったときにセンターライン近くでディフェンスが相手FWにプレッシャーをかれられることにつながります。
最後に。。。
Jリーグも残り少なくなってきました。
観戦に行ける試合も残りわずかです。
残りの機会に、強いチームのディフェンスのプレッシャーのかけ方に注目してみてはいかがでしょうか。