【サッカー観戦の楽しみ方】No.23 じわじわと効いてくるFWの守備
守備というのは相手にボールを奪われた瞬間から始まります。
ですので、相手ゴール近くでボールを奪われるとFWであっても守備をすることになります。
FWの守備が活きる場面は大きく2つあります。
相手DFがパス回しをしている場面
サッカーのフィールドは広いです。
縦90~120m、横45~90mと規定されています。
ワールドカップやオリンピックでは縦105m×横68mが採用されていて、日本ではこれを標準としています。
このフィールドに1チーム11人しかいないのですから、選手が連動して動かないと広大なスペースを効率良く守ることができません。
FWの守備は相手にプレッシャーをかけながらパスコースを限定していくことから始まります。
相手がボールを持っている位置によって、プレッシャーをかける方向を変えながら、タッチライン(フィールドの縦長のライン)に相手を追い込んでいきます。
相手はパスコースがなくなると危険を回避するためにボールを大きく前方に蹴り出すしか選択肢がなくなります。
そのセカンドボールが行き着く先は相手か味方のどちらかなので、50%の確率でマイボールにすることができます。
パスカットも狙っていくべきプレーです。
パスカットすることができれば素晴らしいですが、相手のパスを自分の足に当てるだけでもいい仕事になります。
そのボールを味方が拾うとマイボールになりますし、たとえタッチラインから外に出て相手のスローインになったとしても、パスでボールを運ばれるよりも相手陣地寄りでプレーを再開させることができます。
また、ボールを奪うことができなくても相手にプレッシャーを与えることでミスを誘発することもできます。
相手GKが足元でボールを保持している場面
サッカーの試合でよくキーパーがボールを手で取らずに足元でボールを保持していて、FWがプレッシャーをかけてキーパーにボールを取らせるというシーンを見かけると思います。
これはFWの大事な守備です。
相手GKがボールを手でキャッチしないのは時間稼ぎをしたいからです。
相手チームが勝っていたり、相手チームのリズムが悪いときによく見かけます。
GKはボールを手でキャッチしてから6秒以内に手からボールを離さないといけません。
FWは早くGKにボールをキャッチさせて相手の時間稼ぎを防ぐのです。
最後に。。。
FWの守備はすごく大事ですが、その分走っているので体力の消耗が激しいです。
試合終盤になってもFWがプレッシャーをかけ続けているチームは強いチームです。
ぜひ注目してみてください。